メンバーシップ(会員制)で運営するメリットとデメリット

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メンバーシップ(会員制)で運営するメリットとデメリット

2021.11.7 Sun.

2019年12月12日のプレオープンから、2020年8月3日のグランドオープンを通じて、当店は間もなく営業を開始して2年の歳月が過ぎます。この店舗テナント物件で、商売をするに先立ち、様々な構想を練って挑みました。店主、様々な業種で起業し事業を行っていましたが、飲食業を自らの手で経営するのは初めてのこと。幼少時代より、料理には興味を持っており、いつかは自分の店を。などと考えてはいましたが、実際には晩年のライフプランとしてぼんやりと考えていたぐらいでした。

赤を基調とした店内風景偶然、前テナントオーナーとご縁があり、そのご縁からテナントを譲り受けたのですが、ビジネスプランは何も決まっていない状態。

小さいお店ですが、テラスがあったりソファがあったりと、隠れ家的に使える希少な物件です。エレベーターが1つ下のフロアまでしかなく、最後は階段で上がっていただかなくてはならない。入口から中は見えず、固く閉ざされた木の扉。

しかし店内に入ると一転、ワインレッドの壁に囲まれた大人の空間。そこから組み立てたのが、今のメンバーシップ制度でした。8人も入れば満席になる店内。テラスはあるけど気象状況によっては使えるとは限りません。それでも、ここで飲食業を立ち上げようと考え、会員制で運営すると決めました。

会員制にしてよかったことは、当店を応援していただく固定のお客様がいていただけることにより、多くの広告宣伝費をかけなくても良いという事。その分、リーズナブルな価格設定が可能となりました。ドリンクの価格については、メンバーとそうでないお客様で異なる。管理は大変ですが、レジを導入していることもあり、その点は解決しました。

年会費をいただく分、割高になるのでは?というご意見をいただくこともあるのですが、メンバーになっていただければ、テーブルチャージも無料になり、また一杯目のビールをサービスさせていただいています。時々、お会計が「0円」のメンバーさんもいますが、それは想定していたこと。気軽に頻繁に来ていただけるようにと考えたのが、このメンバーシップの根幹となる考えです。

将来的には、83名のメンバー定数になったら、完全会員制に移行したいと思っています。

逆に苦労する点といえば、メンバーさんお一人お一人の好みのお酒をご用意する必要があるということですね。ただ、考えると無駄な仕入をしなくても良いということになりますので、この点は考え方次第。

それと一見さんが入りにくいっておっしゃるのですが、それを乗り越えて扉を開けていただければ嬉しいですね。基本的には、会員制のお店ですので、メンバーさんにはご自由にお使いいただける空間を目指しています。とはいっても、限度はありますので、節度をわきまえていただけると嬉しいですね。今のところ、そのようなメンバーさんはいらっしゃらないので恵まれています。