ホームページの言葉を辿って訪れた、初対面のような夜
ホームページを完全にリリースしたからなのだろうか。今夜は、早速新しく公開したページを見てご新規の方がご来店くださいました。しかも、私たちのホームページを隅々までしっかりと読んでからのご来店だったのです。
店主の経歴や、開店時間の遅延についての告知まで細かく目を通してくださっていました。その事実を知ったときは、思わず驚きと嬉しさが入り混じりました。小さなお店だからこそ、お店で飲んでいる時間以外でもお客様と繋がっていたい。そんな思いを込めて作り上げた場所が、少しずつ届いているのかもしれません。
ホームページをよく読み込んでからお見えになるお客様とは、不思議と初対面のような気がしないものです。だって、お店のことも店主自身のことも、すでにご存知なのですから。カウンターを挟んで言葉を交わすうちに、初めてお会いした方とは思えないほど自然な空気が流れていきました。
店とお客様のあいだを、言葉やページがそっと繋いでくれる。そんな新しい手応えを感じながら、静かにグラスを洗いました。今日の余韻は、画面の向こうからここまで届いた温かな足跡として、そっと棚の片隅に置いておこうと思います。