日曜日。
bar 83rd は、静かにその扉を閉じて、お休みをいただいていました。けれど今日は、ほんの少しだけ、特別な用事があって夕方から店に足を運ぶことに。
きっかけは、一通のメッセージでした。
「お店で、撮影をさせていただけませんか？」
以前ご来店いただいたお客様からの丁寧なご相談で、その撮影が今日、行われることになっていたのです。
夕暮れどき、関内の空気が少しだけ涼しく感じられる時間に、bar 83rd のテラスやカウンター、ソファー席が、いつもとは違う静けさで切り取られていきました。
プロのカメラマンがシャッターを切るたびに、店内の空気がわずかに揺れ、日常が少しずつ、特別な景色へと変わっていくようでした。
マスターはといえば、最初は遠巻きにその様子を眺めながら、ぼんやりと時間をつぶしていましたが、「やっぱりカウンターに立ってほしい」と声をかけられ、急きょ制服に着替えて撮影に参加することに。
いつものようにグラスを拭く手はなかったけれど、それでも不思議と落ち着く、bar 83rd のカウンターの中。
たった数カットではありましたが、どんな一枚になっているのか、今から少し楽しみにしています。
そしてもうひとつ、小さな変化。
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