エイティーサード

83番目の棚に、酒と言葉を並べる。

横浜の静かな片隅に佇む、たった10席だけの小さなバー。

矛盾するインセンティブと、酒を提供できないBarの休業

突然のまん延防止等重点措置と、休業の選択

神奈川県より発表された「まん延防止等重点措置」による飲食店への要請を踏まえ、当店は期間中の「休業」を決断いたしました。

要請内容によれば、「マスク飲食実施店の認証店」は20時までの酒類の提供や21時までの時短営業を選択することも可能とされていました。しかし、これまで行政がアナウンスしてきた「認証を得ればインセンティブを設ける」という言葉と、今回の措置の内容には、どうにも埋めがたい齟齬があると感じてなりません。

お酒が出せないのなら、それはBarではない

当店は認証店ではありますが、お酒の提供を細かく制限され、お客様に窮屈な思いをさせてまで営業を続けることは、隠れ家バーとしての本意ではありません。そのため、非認証店と同じく酒類の提供を停止し、休業するという判断に至りました。

日頃から当店を愛し、足を運んでくださるメンバーの皆様には、またしてもご不便をおかけしてしまうことになり、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

店内に留まり、明かりを灯し続ける理由

休業期間中も、私は店内の清掃や機器のメンテナンスのため、基本的には店に留まっています。営業はできませんが、この場所を守り続けるために、グループ企業の講習会などでささやかに空間を活用する予定です。


シャッターを下ろしきってしまうのではなく、せめて店内に人の気配を残しておきたいのです。お近くにお立ち寄りの際は、どうか扉の向こうにいる店主を励ましにいらしてください。皆様とまた笑顔で乾杯できる日を、この場所でじっと待っています。